輸送力増強や、間に合わせで購入した非力な7形の運用を減らすために導入された。
これからの乗客増を見越し、1形よりも大型の車体が採用された。その分主電動機の出力も1形より高めに設定されている。当時の亀電は送電事業によって潤沢な資金を得ていたため、このような選択が可能だったのである。
内装は1形の豪華さよりは劣るものの、大型の車体の広々とした空間は好評であったという。
10両の導入が予定されたが、6両目からは車体が半鋼製となり、これが200形となっている。
2両編成を組む時は原則として車番が続くように組まれていたため、100形105号は200形205号と連結していた。
1968年から1969年にかけて、下回りを500形に譲り、廃車となった。
車体は木製。かなり大型化されており、ドアも3ドアとなっている。
塗装は1形の亀電紫をベースに窓部にアイボリーのラインが入れられた。
モータは車体の大型化に合わせて1形よりも強力なものが採用されている。
集電装置は元々はポール集電であったが、400形の登場に合わせてパンタグラフに改められた。
制御装置 | 抵抗制御 |
主電動機 | 直流直巻電動機 48.5kW×4 |
駆動装置 | 吊り掛け駆動 |
制動方式 | 発電制動併用非常弁付直通空気ブレーキ |
台車 | 日車D形 車体支持方式:スイングハンガー式 枕ばね:板ばね式 台車支持方式:イコライザー式 製造:日本車輛製造 |
構体 | 木製 |
全長 | 14.3m |
製造両数 | 5 |
登場年 | 1925年 |
製造 | 日本車輛 |