亀岡電気鉄道、愛称『かめでん』は京都府亀岡市にある小さな鉄道、およびそれを運営している会社です。
亀岡市街地と湯之花温泉を結ぶ全長10.9kmの亀岡本線と、亀岡市街地と千代川を結ぶ全長5.6kmの千代川線の二つの路線があります。
全長15m、単行ないし2連の小さな車両がトコトコと走っています。
有馬温泉や城崎温泉と肩を並べる関西屈指の温泉街、湯之花温泉への交通手段として、中小私鉄の中ではかなり高い集客率を誇っています。またその湯之花温泉街のど真ん中を併用軌道で突っ切るため、『温泉街の路面電車』として有名で、亀電そのものも湯之花温泉の観光の一つのコンテンツと化していると言えます。
また、『かめでん丹波栗』及びかめでん丹波栗で作られた菓子を販売していることでも有名で、それらは亀電や嵯峨野観光鉄道の売店を初め、関西のデパートなどで販売され、さらに通信販売も行っており、亀電の収入の2割〜3割を占めています。
以前は連続で赤字を排出していましたが、温泉ブームによって湯之花温泉への乗客を得ることに成功してからは、かめでん丹波栗の販売や、接続するJR山陰本線の速達化やトロッコ開業による乗り換え客増加、JR速達化に伴う不動産業の好調などが幸いし、現在では新車を導入できるほどの好調な経営を続けています。
もっともこの黒字は様々な要因が重なり合ってできた偶然の産物であり、これから先、亀電が好調な運営を続けられるかは、流行り廃りの激しい温泉への観光客によって成り立っている面が大きいこともあり、不透明と言えます。
会社名 | 亀岡電気鉄道株式会社 |
設立 | 1916年(摂丹鉄道、京亀鉄道、南丹鉄道が合併して誕生) |
本社所在地 | 京都府亀岡市追分町 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道事業、食品製造事業、自動車運送事業、国内旅行業、不動産業、観光事業など |
保有路線 |
亀岡本線 10.9km 千代川線 5.6km |
会社設立時に制定された社紋。
亀の字と電の字をイメージしたもの。
現在でも亀電のロゴマークと同じように扱われている。